福岡県民による天神・博多周辺の超有名ラーメン店10選実食レポート
(こちらは910プロダクション夏休みアドベントカレンダー21日目の記事です。)
皆さんおはようございます。2回生のるはです。自分は福岡出身であり、日々福岡を愛しながら生きている訳ですが、
皆さんは福岡の「食」に関してどんなイメージを持っていますか?そこには少なからず𝐅𝐀𝐊𝐄があります。
「福岡人は明太子ばかり食べている」…🙅
「福岡人はもつ鍋ばかり食べている」…🙅
「福岡人は水炊きばかり食べている」…🙅
「福岡人は豚骨ラーメンばかり食べている」…
これは紛れもない𝐓𝐑𝐔𝐓𝐇。福岡人は豚骨ラーメンばかり食べています。
ちなみにその他の𝐓𝐑𝐔𝐓𝐇として、
「福岡人はやわいうどんばかり食べている」
「福岡人は焼鳥ばかり食べている」
があります。
福岡にはそもそもほとんど豚骨ラーメンしかありません。街中華の醤油ラーメンとかはギリあるけどね。高校の目の前に来来亭があったんですが、県外出身人間が「ラーメン食いに行こう」と言って福岡人を来来亭に連れていこうとし、めちゃくちゃ拒絶されたぐらいには我々は豚骨ラーメンばかり食べます。
そんな豚骨ラーメンですから、当然福岡に旅行なんぞに来た際には是非食べておきたいもの。
そこで今回は、福岡にある豚骨ラーメンの有名店を、特にチェーン店の本店に注目して巡っていこうと思います。
(一つ断っておきたいんですが、福岡人は有名チェーン店の本店にはほとんど行きません。並ぶし高いので。福岡では300円以内のラーメンもそれなりにあり、そういうものを日常的に食べる場合が多いです。実家に一番近いラーメン屋を親だと認識する習性があります。)
- 自分流豚骨ラーメンの楽しみ方
- 一風堂 大名本店
- (おすすめ)博多純情ラーメン Shin Shin 天神本店
- 一蘭 本社総本店
- 一蘭 天神西通り店
- 博多一幸舎 総本店
- 博多一双 博多駅東本店
- (おすすめ) 大砲ラーメン 本店
- (おすすめ)元祖 長浜屋
- 元祖 長浜家(家1)
- 長浜ナンバーワン 長浜店
自分流豚骨ラーメンの楽しみ方
豚骨ラーメンの楽しみ方は千差万別。ここでは自分が豚骨ラーメンを食べる際の手順を解説します。
・注文は「バリかた」で
ほとんどのお店では注文時に「麺の固さ」を聞かれます。注文制のお店では聞かれる前に「ラーメン並 バリかたで」などと注文すると先手を取ることができます。
固さは基本的に5種ほどあり、
やわ<ふつう<かた<バリかた<(針金or粉落とし<生)です。
固さはお好みですが、福岡人のスタンダードは「バリかた」だと思います。最初は「かた」ぐらいがちょうど良いかもしれませんが。
・一杯目はそのまま
ここからは本当に人に依るんですが、自分は一杯目は基本的に味変アイテムなしで食べます。(ごまは入れたりする。)
博多ラーメンは基本的に替玉前提なので、スープの味を強くしすぎてしまうと後戻りできなくなります。まずはスープや麺そのものを味わうのがオススメ。
・替玉後に味変
替玉をした後は、味変をどんどんしていきます。これが博多ラーメンの醍醐味。ごま、紅生姜はほとんどのお店にあり、にんにく、辛子高菜がある店も多く、またお店特有の味変アイテムもあります。
自分はいつもこんな感じで食べています。ここからは、有名店シリーズについて見ていきましょう。
一風堂 大名本店
言わずと知れた世界的豚骨ラーメン。西鉄福岡(天神)駅を降りた通称「大画面前」から西に進むと「大名」というエリアがあり、その一角にひっそりと佇んでいる。近くにあるきらびやかな看板の「一風堂 西通りスタンド」は本店ではないので注意が必要。また、大名エリアは居酒屋が多く、夕方以降は酔った福岡リーマンたちが大暴れしていることも少なくないため、特に金土なんかは注意が必要だろう。
元祖白丸元味+味玉(790円)。
本店限定メニューの「元祖白丸元味」と「元祖赤丸新味」が特徴。
スープのベースはスタンダードながら背脂が浮いており脂感が強い。麺も博多豚骨ラーメンらしい極細麺で、程よい弾力がありグッド。お通しで出される「辛もやし」も、脂感の強いラーメンとマッチしている。
クセが強すぎる豚骨ラーメンがあまり好きじゃないなら一風堂が良いかもしれない。
(アクセス)
西鉄福岡(天神)駅から徒歩5分
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(おすすめ)博多純情ラーメン Shin Shin 天神本店
(写真撮り忘れにより店舗写真無し)
福岡のみに展開しているため全国的な知名度は無いかもしれないが、こちらも福岡では有名で人気のラーメン。
その本店はかつて「福岡の秋葉原」と呼ばれた北天神エリアにある。天神駅からであれば地下街を通っていくのが分かりやすくて良いだろう。寂れた雰囲気のメイドカフェやネットカフェ等がひしめく中で毎日行列が出来ている。
博多ShinShinらーめん(700円)。
北天神ということで長浜に近いこともあってか、麺は他の博多ラーメンと比べてもさらに細い超極細麺。
スープは基本あっさりながらどこかバターのような濃厚さもある不思議なもの。
初めてShinShinを食べたのは博多デイトス店だったが、あまりにあっさりでおいしいスープであったため人生で初めて完飲をしてしまったほど。本店はさらにスープに厚みが出ている。
卓上にはやや珍しい味変アイテムとして特製ラー油がある。甘みの強いスープに加えると様子ががらりと変わるため、非常に心強いアイテム。
駅からはやや遠いが、おすすめの一杯。博多駅にもあるので是非。
(アクセス)
西鉄福岡(天神)駅から徒歩4分
(KITTE博多店のリンクしか無かった。)
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一蘭 本社総本店
天神エリアから中洲エリアへと切り替わる西大橋を超えたあたりにある。中洲はいわゆる「夜の街」で治安は多少悪いので、夜には注意が必要。アクロス福岡までは地下街経由で行くことができるが、やや迷いやすいので地上で行くのがベター。
天然とんこつラーメン(980円)。
日常的に食べるラーメンと比べて倍の値段、独特のスープ、味変などシステムの違いから𝐅𝐀𝐊𝐄だとして忌み嫌う福岡人も多い一蘭。はっきり言って𝐅𝐀𝐊𝐄なのだが、おいしいのは間違いない。自分も京都では一蘭で豚骨ラーメンを補給している。
かなり甘めのスープや独特な辛味が特徴。本店だからと言って何かが変わる訳でもないため、行くならせめて下記の西通り店のほうが良いだろう。
(アクセス)
西鉄福岡(天神)駅から徒歩4分
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一蘭 天神西通り店
本店ではないが、一蘭の特殊メニューがある店。西鉄福岡(天神)駅の「大画面前」から西にまっすぐ、サザン通りまたはきらめき通りを進むと見えてくる。中心地区にあるため、観光色が強い。サザン通りはゲーセンや居酒屋が多く、若者で治安が悪いためやや注意が必要。
釜だれ豚骨ラーメン(890円)。
限定メニューの「釜だれ豚骨ラーメン」が特徴。スープは通常の一蘭のラーメンよりもタレ感が強く甘めで濃厚。重箱で提供されるのも限定感が強く良い。
駅から近く、非常に訪れやすいため、行ってみるのもアリだろう。
(アクセス)
西鉄福岡(天神)駅から徒歩3分
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博多一幸舎 総本店
博多駅博多口から西に少し入ったところにある。それなりに近いが工事などが多く、地図通りに進めないこともある。
一幸舎味玉ラーメン(820円)。
「元祖泡系」を謳うように、泡立ったスープが特徴。強く炊いてあるため、久留米ラーメンのように豚骨がギリっと効いており力強い。麺は弾力があり、強いスープに良く合う。チャーシューは博多ラーメンでは珍しくレアチャーシューであり、肉感が強い。
博多エリアで乗り降りの際にShinShinと一幸舎に行くのは良い作戦かもしれない。
(アクセス)
博多駅から徒歩5分
バス停「駅前4丁目」から徒歩3分
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博多一双 博多駅東本店
博多駅からこちらは筑紫口を東に少し進むとある。ちなみに博多駅以東は何もないことで知られている。無の地帯。
ラーメン(680円)。
「豚骨カプチーノ」と呼ばれる泡が特徴。前述の一幸舎と同じく力強いスープが特徴だが、比較的まろやか。
卓上調味料が豊富で、特に高菜はメジャーなトッピングながら有料の店も多いため、嬉しいポイント。カスタマイズ次第で自分好みの味を見つけることが出来る。
博多駅は交通以外で利用することが少ない割に名店がひしめいており、計画的なラーメンライフが要求される。
(アクセス)
バス停「駅東二丁目」から徒歩1分
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(おすすめ) 大砲ラーメン 本店
(店舗写真撮り忘れにより無し)
福岡市からずっと南に進んだ「久留米市」にある有名チェーン店の本店。
「久留米ラーメン」は「博多ラーメン」とは別ジャンルとして確立されており、むしろ豚骨ラーメンのルーツはこの久留米ラーメンにあると言われている。
ラーメン(650円)。
久留米ラーメンらしく、博多ラーメンよりもやや太い細麺と濃厚で臭みの強いスープが特徴。弾力のある麺はいくら食べても食べ飽きず、感動的なおいしさ。
卓上調味料にはベーシックな紅生姜やごまなどの他に「辛いにんにく」などもある。後半に追加するのが良いだろう。
中心地からはかなり遠く、本店に足を運ぶのはそれなりに大変。天神や博多駅にも店舗はあるので、是非。
(アクセス)
西鉄久留米駅から徒歩9分
バス停「五穀神社」から徒歩2分
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(おすすめ)元祖 長浜屋
前述の「大名エリア」から北に進むと「長浜エリア」がある。博多ラーメンの中でも特に「長浜ラーメン」というジャンルがあり、これが博多ラーメンの特に替え玉文化のルーツであるとも言われている。
その長浜ラーメンの発祥についてはいくつかの説があるが、その一つがこの「元祖長浜屋」。平日は労働者で行列が出来る、地元の人間からも真に人気のお店だ。
卓を囲む大衆的なスタイルなので、ちょっと怖い。
この長浜屋と後述の長浜家などでは、麺の固さのうちいわゆる「バリ固」が「生」と呼ばれている。別にバリ固でも通じるが、長浜屋にわかと思われないように一応「生」と言っておこう。
(ちなみに、他の店舗で「生」はバリ固の2段階上の固さになってしまうので、初心者には向いていない。)
替え玉も固麺を「カタイタマ」、バリ固麺を「ナマタマ」と呼ぶ。こちらは店員用の呼称色が強いので、どっちでも良い。
ラーメン(550円)。
極細麺と強めのスープが特徴。細切れのチャーシューは見た目に反してジューシーで美味。クセが強すぎず、非常に食べやすい。
麺も固さに関わらず弾力があり、非常にベーシックなおいしさがある。
卓上調味料も至ってシンプル。レンゲは給水器の近くまで取りにいかないと無いので、注意が必要。
博多ラーメンといえば長浜ラーメン。長浜ラーメンといえば元祖長浜屋。是非行ってみて欲しい。
ちなみにすぐ近くに「元祖長浜屋台」や後述の「元祖 長浜家」など、とてつもなく似た名前のお店がたくさんあるため、注意が必要。
(アクセス)
西鉄福岡(天神)駅から徒歩23分
バス停「港1丁目」から徒歩1分
地下鉄赤坂駅から徒歩9分
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元祖 長浜家(家1)
先ほどのお店との違いは「長浜屋」と「長浜家」の違いのみ。福岡人は「ながはまや」と「ながはまけ」と読み分けている。
長浜屋の元従業員が開店した店ながら、正式な暖簾分けではないお店。
しかも、全く同じ名前の「元祖 長浜家」がもう一店舗あり、チェーン店でも何でもない、無関係なお店。こちらは中洲にあるので迷わないが…。この区別のため、長浜の方を「家1」、中洲の方を「家2」と呼ぶ。ややこしい。
ラーメン(500円)。
長浜ラーメンらしい極細麺とやや強いスープが特徴。屋よりもややもったりした印象がある。
屋と同様店内はテーブルを共有する大衆的なスタイル。店に入ると席に案内されるよりも先に「麺の固さは?」と聞かれるので、びっくりしないように。固さルールは長浜屋と同じ。
どうせ行くなら個人的には長浜屋の方がおすすめだが、長浜ラーメンの歴史を語るには外せない一杯。余裕があれば食べてみるのが良いだろう。
(アクセス)
西鉄福岡(天神)駅から徒歩19分
バス停「港一丁目」から徒歩1分
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長浜ナンバーワン 長浜店
長浜屋などと同じく長浜地域にある。東京などにも展開する有名チェーン店の本店。看板も綺麗で、メニューも分かりやすい。
ラーメン(550円)。
店内に入った瞬間から分かる、強烈な臭いが特徴。やや泡立っていることからも強く炊かれているのが分かる。麺は長浜ラーメンらしい極細麺。
ラーメンはクセが強いが、長浜ラーメンの店の中では接客も優しく、メニューも分かりやすい。屋や家などが怖ければ、こちらに行くのもありだろう。
(アクセス)
西鉄福岡(天神)駅から徒歩19分
バス停「港一丁目」から徒歩1分
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以上!チェーン店は博多駅や天神にも店舗があることがほとんどなので、本店に足を運ぶ余裕がない時には是非そちらに。
また、福岡にはラーメンだけでなく焼鳥やうどんなど隠れた名物もたくさんあるので、困った時には福岡人におすすめを聞いて下さい。
明日の担当は梅太郎(2回目)です。どんなラーメンが飛び出すのか楽しみですね!