オタク就活戦線2022

はじめまして、おがはやです。

ふだんはニンテンドースイッチなどをしています。よろしくお願いします。

 

 

ここはアイドルマスター研究会のアドベントカレンダーなので、アイドルマスターに関連した話をしようと思います。

 

 

まず、アイドルとは何でしょうか。かわいい? かっこいい? 憧れ? 誰かの背中を押す存在?

確かにその通りです。しかし、こうとも言えます。「アイドルは職業の一つ」。なるほど。

 

そして、アイドルマスターシリーズには前職を持つアイドルも多く登場します。前職があるということは、多かれ少なかれ就職活動をしたことがあるということ。

 

 

 

つまり、就活はアイマスに関連する話題ということです。

アイドルマスターオタク的就職活動、略してアイカツです。

 

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年に一人くらいは就活の話をする人がいてもいいと思うので、します*1

 

この記事は910production Advent Calendar 2021の9/15の記事です。

 

 

 

 

 

 

はじめに

 

真面目な話、今回の記事は「2022年卒の」「文系学部生が」「日系大手企業狙いに」おこなった就活の話です。理系・院生の方や、外資ベンチャーを狙う方にはあまり参考にならないかもしれません(特に日程)。個人の体験記なので、サンプルも n=1 です。そしてメインで受けていた業界もそこそこ特殊です。以上、もし参考にされる場合はご注意ください。

また、あまり意識高くなりすぎないように書きたいと思います。そういう就活ブログは他にもいっぱいあると思うので。

あと、1~2年生は真剣に読まなくていいです。早すぎるうちから就活に脳を侵される必要はありません。

 

 

 

今回は「3年春〜4年春のそれぞれの時期に何をしたか」というざっくりスケジュール形式で書いていきます。大学院生の方は「3年」を「M1」、「4年」を「M2」として読んでもらえれば、少しは役に立つかと思います。

 

 

 

 

 

3年 春

 

就活、いつから始めればいいのでしょうか。学部卒の場合、3年生になる頃からだんだんと「就活のこと考えなきゃな~」みたいな空気が出てきます。それより早くからいろいろ参加している人もいますが、気後れする必要は全くないです。3年春の時点で考えているだけでじゅうぶん早いですし、そもそもこの時点では試合は始まってすらいません。

 

とりあえず、いくつか就活サイトに登録してみて、適当な説明会に参加してみましょう。ただ、会員登録してしまうとメールが日常的に届くようになってしまうので、そこはうまいこと対処しましょう。(常に頭の中に就活がチラつくようになる。)

 

 

就活最初の山は夏のインターンシップですが、逆にそれまでは説明会くらいしかありません。3年生の春から初夏(初夏?)くらいまでは、なんとなくサイト登録するとかオンライン説明会見て情報収集するとか、「やってる感」を獲得しておきましょう。

インターンシップというのは、学生が企業の仕事を体験できるプログラムのことです。文字通り「仕事体験」などと呼ばれることもあります。文系だと1週間以内の短期インターンが多いです。1日だけのインターンもたくさんあります。

 

 

さて、長い長い就活において、この時期はまだまだ準備の段階です。とはいえ、説明会に参加する以外にもなにかしておきたいですね。

ここでおすすめしたいのが、「アイカツナナシスを一気見する」ことです。マジで。これは冗談2割本気8割くらいで言ってます。

 

なぜかというと、インターンや本選考でエントリーシート(ES)を書こうとすると、いわゆる自己分析が必須になってくるからです。ネットで検索すれば「自己分析のやり方」みたいな記事はたくさん出てくるのですが、根っこが固まっていないまま形だけの「自己分析」をしても、あんまり意味はないと思います。そこでアイカツナナシスを摂取することで、自己分析以前の「自分が本当にやりたいことは何か?」を考えることができるようになります。根っこが固まっていれば、実際に書くとき幾分か楽になるはずです。

 

 

もっと詳しく書くと、別に必ずしもアイカツナナシスじゃなくてもいいのですが、何かしらを摂取したり吐き出したりすることで、「『自分の人生を生きること』に真剣に向き合えるようになろう」ということです。見たことで「自分は何をやっているんだろう」となればしめたものです。就活期間だけでいいので、オタク特有の逆張りを捨て去りましょう。「素の能力が高くて無敵だぜガハハ」みたいな人には不要かもしれませんが、不安な人は見ておくことで長期的に効いてくると思います。あとアイカツナナシスは就活関係なくめちゃくちゃいいので見てください。

 

 

 

 

 

 

3年 夏

 

また、夏が来ました。

夏休みには夏インターンがたくさん開催されます。気になる企業や、勉強になりそうなインターンに応募しましょう。

 

夏は志望業界にこだわらず、色んなところに出してみていいと思います。数が正義というわけでは全くないですが、参加してみれば何かしら得られるものはあります。

 

 

 

さて、ここで初めてESを書くことになる人が多いと思います。だいたい「志望理由」「自己PR」「学生時代に力を入れたこと」あたりは聞かれます。あとは「その企業の業界に関する質問」とか、「最近面白いと思った商品・サービス・ビジネスモデルは何ですか」とか。

特にビジネスの話とか、めちゃくちゃ難し!! となりがちですが、気楽にいきましょう。気楽にいくのマジで大事。就活最大の敵は他の学生でも企業の人でもなく、「自分が想像している最強の就活生」です。つまり周りにビビりすぎて自滅するパターン。私は何度も自滅しました。

 

ESは中身はもちろんですが、体裁もかなり大事です。めちゃくちゃ高尚なことを書いたから通るというわけではないし、逆にありきたりなことを書いたから必ず落とされるというわけでもありません。

具体的な書き方や回答例は、検索すれば無限に出てきます。まずは自分で考えてみて、どうしてもダメだなあと感じたらちょっとだけ見て参考にしたりしなかったりしましょう。はじめからガッツリ見てしまうと、どうしてもテンプレ臭くなります。文章構成を真似る程度ならいいですが、「こいつテンプレ見ながら書いたな」と思われるくらいパクると印象悪いですからね。

 

一番大事なのは他人に見てもらうことです。ここぞとばかりに先輩を使いましょう。もちろん私でもOKです。私も先輩にめちゃくちゃお世話になりました*2

どんなに自分で素晴らしい文章を書いたと思っても、他人に伝わらなければ意味がありません。考えすぎるとだいたいハイコンテクストすぎて独りよがりな文章になります(これは私だけかもしれない)。たとえ日本語として正しいとしても、めちゃくちゃ難解な文章を錬成するのはやめましょう。初見の読み手(しかも全文丁寧に読んでくれる可能性は低い!)が、文章からパッと光景をイメージできないのは相当厳しいです。とにかく、不安に思ったら他の人に読んでもらいましょう。

 

 

ESが通過すると、企業によってはインターンでも面接やグループディスカッション(GD)があります。私はインターンの選考で面接やGDを受けたことはほとんどないので、特に言えることはないです。

 

 

無事選考に通過すると、インターン本番。文系のインターンは新事業を考えるとか、課題を解決するとかのグループワークが多いです。真面目に参加しましょう。グループワークに参加しなかったり、参加していても他人の話を遮りまくって和を乱したりするのは、評価云々の前に人としてヤバいです。「グループが全員沈黙していたら率先して発言する」とか、「逆にみんなが我も我もという感じなら聞き手に回って、時折自分の意見を出しつつ黙っている人に発言を促す」とか、当たり前のことですがグループ内での立ち回りを考えましょう。スプラトゥーンと同じですね。↑に書いたような悪い立ち回りをしてしまうと、戦犯と叩かれ通報&ブロックされ、最終的にニンテンドーオンラインからBANされます*3

 

 

 

企業によっては、夏インターン後に色々つながりを設けてくれるところもあります。若手社員とのカジュアル面談とか、OBOG訪問とか、人事面談(という名の実質早期選考)とか。いただいた機会はありがたく活用しましょう。そこからしれ~っとリクルーター面談や早期本選考につながることもあります。

 

 

 

 

 

3年 秋

 

後期に入り大学の講義が始まると、夏ほど就活のことばかり考えているわけにもいかなくなってきます。秋(10〜11月)は大学の予定に合わせてインターンにちょこちょこ参加してみましょう。

 

この時期から、説明会やセミナーなどもだんだん本格化してきます。業界や受けたい企業を調べておくといいと思います。3月以降は本選考シーズンになり、あれこれ考えている余裕はないので、できれば余裕をもって年内には考えをまとめておきましょう。

 

 

 

そして少し余談ですが、日系でも企業によっては、秋頃からもう本選考がこっそり始まっていたりします。この時期に行われる本選考は、インターン参加者限定(インターン参加者全員が招待されるとは限らない。インターンの時点で選考は始まっている!)の早期本選考が多いと思います。もちろん、3月以降の「一般的な」本選考も行うところがほとんどですが、少数の超優秀者を早めに囲い込む意味でこのようなことが起きるようです。まあ気にしすぎても仕方がない。余談終わり。

 

 

ベンチャーなどは、年内から本選考がガッツリ動き出します。12月くらいからインターンと本選考が入り乱れてきます。本選考の面接の次の日に別の企業のインターンとかね。ただ、早めに実戦経験を積んでおくのは有効でしょう。時間に余裕があれば、本選考にも申し込んでみるといいと思います。

ちなみに私は12月に本選考を初体験しました。これが遅いのか早いのかは分かりません。

 

 

 

 

3年 冬

 

年が明けると、いよいよピリピリした空気が漂ってきます。本当にイヤですね。

1〜3月、けっこう忙しいです。1月はインターン+早めの本選考+大学の期末。2月は早めの本選考+説明会+本選考の情報公開。3月は本選考のESをひたすら書きまくる。

本当は、3月1日から採用情報公開解禁……ということになっているんですが、その前から本選考のES受付を開始しているところもたくさんあります。ただ、3月になるといろんな就活サイトが「情報解禁セミナー!」みたいなものを大量にやり始めるので、就活シーズン始まったな〜って感じになります。

 

 

本選考にエントリーして、ESを書きます。インターンのときよりは設問が多くなる気がします。例によって、書いたら他の人に見てもらいましょう。

本選考のESは、特に「意図・理由」を説明できることが大事です。面接でESの内容を訊かれるからです。「こう書いた意図は何なのか? 自己PRのこのエピソード、どういうこと? こういう経験をしてきたそうだけど、なぜそれをしようと思ったの?」みたいな質問(なぜなぜ攻撃)に耐えられる内容を書きましょう。なぜなぜと繰り返し訊かれることを圧迫面接だと言う人もいるようですが、2〜3回程度の「なぜ」に苦労する場合、たいてい学生側の準備不足です。自分の人生をちゃんと振り返って、簡潔に説明できるように整理しておきましょう。そもそも意図のない行動ばかりして生きてきた人は、当時を思い出して「あのときの自分はこう考えていたのかなあ」というところから(後付けでも)理由を考えておきましょう。逆に、これまでの人生をしっかり意図を持って生きてきた人であれば、ESも面接もあまり怖がる必要はないかもしれませんね。

意図や理由を考えるときのコツは、「最終的に自分の価値観に結びつける」ことです。自分で「なぜなぜ」を繰り返しているとき、無限後退のストッパーとなるのが「自分の価値観」です。そして価値観というのは人それぞれ違って然るべきものなので、面接の際も面接官はそれ以上つっこみようがありません。君は君でいい。

 

そしてもう一つ、未来のこと(それっぽく言うと、将来のビジョン)を具体的に書くことも大事です。「入社してもないのに未来のことなんてイメージできるわけないやん」ってなりますよね。私もそう思います。でも入社後のイメージ0で面接に行くのはけっこう無謀です。志望動機とか追及されると危ない。企業の採用ページを見るなどして、勝手な想像でもいいので「入ってからこういうことがやりたいです」というのをしっかり考えておきましょう。その企業のインターンに参加していると、こういうところでアドが取れます。

 

 

そういえば、適性検査(国語と算数のテストみたいなやつ+性格診断みたいなやつ)を受けることもあります。特に書くことはなし。

 

 

 

 

これは完全に個人の感想なんですが、実は私は2月前半に1つ内々定をもらっていて、これがかなり精神安定剤になり、最後まで助かりました。3月より前に1個内々定をゲットしておくというのは相当大きかったです。というのも、だいたい3月にエントリーしまくってESを書きまくるわけです(就活慣行に従っている日系企業を中心に受ける場合)。ここで、「いくつエントリーするか」というのが大きな悩みになります。たとえば20社エントリーしたとして、そこから選考ごとに持ち駒がどんどん減っていくわけです。ES通ったのが12社、そこから一次面接通ったのが6社、二次面接通ったのが3社……みたいな。これを見ると大量にエントリーしたくなりますが、40も50もエントリーして全部にしっかりエネルギーを注げるわけもなく……。ということで、できればキッチリ絞って1つ1つ丁寧に臨みたいわけです。そこで、早めに内々定を持っておくことで無い内定を回避して、エントリーする企業を厳選できるという寸法です。私の場合、結局全部で11社にエントリーしたのですが、そのうち3月以降にエントリーしたのは8社でした。平均よりは少ないです(平均はたしか25社くらいだったと思う)。

 

 

 

 

 

4年 春

 

季節は巡り、学年は上がってしまった。しかし就活生はそれどころではありません。ESを通過したら、面接が連続で入ってきます。面接のプレッシャー、残機が減っていく恐怖。忙しさは2〜3月に比べるとマシですが、とにかくメンタルにキます。

 

 

 

面接。ここで書けることはあまりありません。しっかり準備をしましょう(ESのときと同じく、しっかり意図・理由を持った発言を)。話は盛らず、素直に話しましょう。素直さマジで大事。変に見栄を張って頭良さそうな振る舞いをする必要はありません。

面接練習は、なによりも、他人に見てもらいましょう。ESと同じで、完全自己流だと偏ります。その偏りが面接官の求めるものと運良くピッタリ合えばいいですが、ほとんどの場合合わずにトンチンカンな回答をすることになってしまいます。私は面接練習しなさすぎて毎回ぶっつけ本番で突っ込み、微妙な感じになり続けました。

 

 

それと、面接では逆質問(学生が面接官に質問できるフェイズ)の時間が設けられることが多いです。純粋に気になったことを質問してもよいのですが、逆質問というのは面接時間内で唯一、自分が主導権を握れる場です。せっかくなので、自分の理解をさりげなく示しつつ、有意義なことを質問できるように準備しておきましょう。間違っても残業時間とか福利厚生とかを聞く場ではありません。

 

 

 

さあ、面接が進んできました。就活慣行として、「6月1日に面接&内々定出し解禁」ということになっているので、最終面接が5月下旬〜6月上旬になるところが多いようです(というか、私の受けていたところはそれくらいのペースでした。他は分かりません)。

就活の前倒しは加速していますし、通年採用を開始する企業も増えていますから、こういったルールもだんだんあやふやになってきています。気になる企業のスケジュールはしっかり確認しておきましょう。

 

 

 

 

うまくいった方は、春頃には就活を終えられるでしょう。お疲れ様でした。

納得いかないという方は、もう少し続けてがんばりましょう。また、夏が来ます。

 

 

 

 

 

 

 

おわりに

 

就活、マジで運要素がデカいなと思います。もちろん努力で勝率を上げることはできるけど、最大限努力したからといって100%受かるわけではない。あれだけ公平で実力勝負の大学入試ですら、「試験をやり直すと合格者の半分は入れ替わる」という言説が生まれるくらいですから、就活はもっと不確実なものなのだろうと思います。選考方法の得手不得手、当日の面接官との相性、面接の質問内容、その年に企業が求めている人材、景気、社会情勢…………自分に操作できないもの、考えればキリがないです。でも何もしなかったら当然勝てないので、就活生側としてはできるだけがんばるのが最適行動になりますね。できるだけがんばった上で、落ちてしまったらしょうがないと割り切ることが大事だと思います。

そんなわけで就活中はマジでメンタルえぐれますが、全て自分のせいだと背負い込まずに、少しでも肩の力を抜いて臨んでいただければと思います(偉そうなこと言える立場じゃないですが)。これから就活をされる皆さんの健闘を祈ります。

 

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。最後に、オーキド川柳で一番大事なことを伝えて終わりたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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明日の担当はにんじんさんです。

 

 

*1:記事タイトルについて。もちろん今年は2021年なんですが、就活界隈では卒年表記をすることが多いので2022にしました。

*2:ES添削とかしてくださった先輩方はもちろん、就活中色々話聞いてくれたり、BAD入ってたときに励ましてくれた皆様、本当にありがとうございました。

*3:嘘です。