こちらきつねうどんになります
アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ5周年おめでとうございます。
この記事のアイマス要素はこれで終わりです。
これは 910production 夏休みアドベントカレンダー 3日目の記事です。
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ラジオネーム「寿司屋の肉」さんからのお便りです。
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皆さんこんばんは。
先日、アルバイトで「こちら〇〇になります」と言いながら品物を渡す、という機会があったのですが、これって変な日本語だと思いませんか?
そもそも品物は自分の手元にある時点とお客さんの手元にある時点で変化しないわけで、このときに「~になります」というと何だかその品物が変化するように思えてしまいます。
つまらないことといえばそうなのですが、ちょうどその日は暇だったこともあり、どうしてこんな言い方をするんだろうなと考え込んでしまいました。
中途半端に暇な時間ができると、ふだんは気にも留めないようなことが気になるのって不思議ですよね。
みなさんもこんな経験ってありますか?
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今日の話題が綺麗に"ふつおた構文"にはまりそうだったので当てはめてみました。
「寿司屋の肉」でラジオにメールを送ったことはたしか無いような気がします。
考えてみるとこの話は昔なにかの本で読んだことがあって、(関西では)「たぬきそば」の麺をうどんに入れ替えると「きつねうどん」になるよなぁという一種の笑い話として紹介されていました。
その"先日"から意識していろいろな店での店員さんの話すのを聞くようにしていたのですが、「～でございます」ほどではない丁寧語として「～になります」はもはや日本語として定着しているように思えてきました。最近の国語辞書だと「なる」の意味として『(丁寧語)品物を差し出すときに、それをさしていう。』と書かれたりしていそうな気もします。知らんけど。
そもそも違和感というのは極めて主観的なものなんですが、「こちら(は)きつねうどんです」のように単に断定するだけでは違和感がないと思います。「なります」という状態の変化を表すことのある動詞を用いるのが違和感の元ではないか?という考え方ですね。
そんなふうに本で読んだことのある程度にはありふれた話題なので、それこそインターネットの叡智を頼ればいろいろな解釈が既に出ていそうですが、それら一切を見ないままにバイトの時間中に思いついた説2つを並べて説明しようと思います。先行研究について全く調べない論文は役に立たないのですが、この点を深入りすると2年後の自分に刺さって苦しそうなので早速本題に入りたいと思います。
①断定の助動詞「なり」が変化した説
ルイ14世の有名な言葉「朕は国家なり」のように、「だ・である」の格式高い言い方として「なり」が用いられることがあります。ただ客に品物を提供するときに「これはきつねうどんなり」では高圧的なので、形式的に丁寧語「ます」をくっつけて「こちらきつねうどんになります」としたのではないか?という説です。
しかしこれでは「きつねうどん"に"なります」の"に"が何で入ったんだろうかという疑問が残ります。
②敬語としての「~なる」に由来する説
「ご覧になる」「お越しになる」というふうに、動詞につく「~なる」にはたぶん尊敬の意味があります。この「なる」に「きつねうどんになります」の「なる」が由来するのではないか?とも考えました。
この「なる」は「お/ご~なる」の形で、何かの動詞に付随する形で尊敬の意を示すのですが、では付属するもとの動詞は「きつねうどん」の例では何だろうと考えても思いつきませんでした。「お召し上がりになる(二重敬語?)」とすると「こちら」との整合性がとれないですし。結局これも違う気がします。
③(いまこの記事を書くために品詞を調べていて)「にある」が訛って「になる」になった説
「きつねうどんは机の上にあります」という文で、差し出すという動作から机の上にあることは自明ですから省略して「になる」になったのではないか?と、この記事を書き「口語 助動詞」みたいな言葉でググりながら思いました。これも「にある」が「なる」に変化するのですから更に「に」が付加するのは不自然といえば不自然ですが、①や②に比べると不自然さが少なくて有力な説じゃないかなと思っています。
以上3つの説を提唱してみます。普段大学にいるとこんなしょうもない話も任意の人間に話すと誰か1人くらいからは面白い説が帰ってくる気がするのですが、今は(略)で悲しいしつまらないですね。この記事は予約投稿の設定にしてあるので、公開されたらとりあえず真面目にググっていろいろな説を読み漁りたいと思います。
それでは。
