インターネット遭難者のためのおすすめWEB漫画9選
はじめまして。神々の犬々です。
はじめまして。ワンワンカムカムイです。
はじめまして。sinsinwanwanです。
好きな名前を覚えて帰ってください。
WEB漫画、読んでますか!??
さまざまな漫画メディアが跳梁跋扈する今日、その気になれば無料で大量のおもしろい漫画を浴びることができます。
しかしね、多いの。多すぎる。ジャンプをはじめ大半の雑誌が専用のWEB漫画サイトを持っていて、それぞれにオリジナル作品がある。それ以外のなんか知らんサイトに載ってる漫画も当然あるし、Twitterでだけ発表されてる漫画とかもある。
すると当然、追いきれないわけです。選択肢がありすぎて。新たな海を拓くぞ!とネットサーフィンを始めたが最期、遭難して二度と帰ってこれなくなることでしょう。
しかし人と好きな漫画の話をしたい。
そこで、おすすめのWEB漫画をまとめて紹介することにしました。ウルトラスーパー人気作品はみんな知っていると思うので、あんまりTLで言及を見かけないやつを中心に。いくぞ!!
なあ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
この記事は910production Advent Calendar 2021の9/9の記事です。
【月曜日】
① デビィ・ザ・コルシファは負けず嫌い (ジャンプ+)
キービジュアルでだいたいわかってもらえると思うんですが、でっかく写ってるパツンパツンのヒロインをカワイイする漫画です。
このパツンパツンの人は最強の悪魔、デビィ・ザ・コルシファ。
「負けたら人類滅亡」を条件にゲームをしようと迫ってくるんですが、弱いのでふつうにボコボコにされます。かわいいね。
月曜日のジャンプ+というのは電子版本紙を読むための媒体でもあり、ジャンプ+のトップページを改めて開くころには脳がヘボヘボになっているわけです。そういうときにこう……スーッと効いて……いい漫画……
② 忍者と極道 (コミックDAYS)
講談社系青年誌が全合体して作り上げた巨大漫画サイト『コミックDAYS』からのエントリーです。
現代日本を舞台に忍者と極道がひたすら殺し合う、という血生臭い漫画。
敵も味方も一般市民もポッポコ死ぬ凄惨な世界観ですが、その中でキーになるのが「忍者と極道」の関係性。もちろん敵対しあう2勢力の名前なんですが、忍者サイドの主人公忍者(しのは)と極道界のトップ極道(きわみ)でもあるわけです。
2人はお互いの素性を一切知らぬまま出会い、共通の趣味をきっかけに意気投合。義兄弟と言えるほどの友情を築きます。本当は殺し合うはずの2人が!実際にタイトル(の読み方)が変更されたりもしたんですが、この作品は『忍者(にんじゃ)と極道(ごくどう)』でありながら『忍者(しのは)と極道(きわみ)』なんですね。こういうの良くない!!?
そういう一種のブロマンスめいた要素とケレン味まみれの戦闘、あと独特の台詞回しがこの作品の魅力です。
「非実在ェ(ありえねェ)」「殺(リム)る」「恐怖(ピエン)越えて絶望(パオン)」とか。
月曜日の正午更新なので日付変更直後にジャンプ本紙を読み、眠り、体力回復ののち忍者と極道を読むのが個人的なルーティーンです。おすすめ。
【火曜日】
すいません火曜日だけぜんぜん思いつきませんでした。
『ダンダダン』『姫様"拷問"の時間です』とか読んでてください。
あと『僕の心のヤバいやつ』の更新曜日でもある。
更新自体は11時くらいにされるんですが、なぜか(サーバー過負荷を避けるため?)公式からのお知らせがすこぶる遅く、トレンド入りするワードも「無料漫画サイト」です。これは多分シェア時のデフォ文面が「無料漫画サイト マンガクロスで○○が読めるよ!」だから。
なのでうかうかしていると言及ツイートが流れてきてしまい、オタクの絶叫経由で更新を知ったりするはめになる。気を付けよう!
【水曜日】
③ 龍と苺 (サンデーうぇぶり)
水曜日のサンデーうぇぶりと言えば『葬送のフリーレン』があるので、この漫画もサムネイルで見かけたことがある人は多いと思います。ぜんぜん方向性は違えど、どちらもおもしろいので併せて読んでください。
『龍と苺』は将棋漫画。
ぜんぜん将棋知識のなかった主人公=藍田 苺がたまたま将棋と出会い、非凡な才能を開花させていく漫画です。あと暴力。暴力がすごい。主人公が信じられないくらい喧嘩っ早い。嘘だと思うなら1話を5ページ読んでください。
知的競技である競技と釣り合わないくらい全体的な治安が悪い。
主人公は素人の女だからとメチャメチャ舐められるし、対局相手のおじさん(初対面)に罵詈雑言を投げられる。しかし主人公も一切見劣りせず、敗者は自殺と約束したうえでボコボコにする。あと純粋な暴力も振るう。「初手右ストレート」みたいな対局が本当にある。すごい。
これ知ってるなあ!!???
この「無作法で暴力的だが才能の塊である女学生が界隈をグチャグチャにする」というフォーマットは作者の前作『響 ~小説家になる方法~』とまったく同じです。お家芸めいたギフテッド&バイオレンス(無いジャンル)!
しかし個人的には『龍と苺』の方が好きです。主人公の圧倒的才能の対比として、冴えなさそうなデブ(昔から1人で将棋部をやっている)が出てくるんですが、そいつが本当にいいやつで、メチャメチャ冴えているし内面が完成されすぎてるから。かっこいい。
サンデーうぇぶりはなんか気づいたら異常な量のコインが溜まってるイメージがあります。そうでなくともチケットの1日1話で十分追い付けるのでおすすめです。将棋と暴力が不可分な時代はもうすぐそこに来ている!
【木曜日】
④ ぶんぶくティーポット+ (まんだらけ)
化けタヌキの一家、そして同じく化け動物である飼育部の面々による日常系ギャグ漫画。
日曜日の新聞とかに載ってそうなかわいい絵柄に見合わず殺伐とした世界観、真っ当におもしろいギャグが魅力のマンガです。
ごめんなさい「日常系」は嘘だったかもしれません。
そもそも主人公たちが人間じゃないし、世界観がトンチキ寄りだからウルシ星人とかなわとび星人が出てくる。
あと主人公の両親は化けタヌキとしての能力が異常に高く、万物を葉っぱに変換できる。「記憶」「概念そのもの」「落下の衝撃」あるいは「人間」とか。
すげ~悪い奴が使う能力じゃん。(実際にお父さんはめちゃくちゃな犯罪者で服役中。たまに看取を葉っぱに変換して脱獄してくる。)
主人公の兄とりさちゃん(化けキツネ)のなかよし描写が地味に多いのが好きです。わたしは。
前シリーズにあたる『ぶんぶくたぬきのティーパーティ』もあります。主人公たちの中学時代の話。歯抜け状態ながら今も全体の1/3くらい無料で読めるし、最新話から読んでも十分おもしろい漫画なので別に読まないでも大丈夫かなと思います。ギャグは確実に最近のやつほど面白い。『ぶんぶくティーポット+』の方を頭から読んで、興味が湧いたら前作も……というのがおすすめのルートです。
好きな回を貼っておくのでとりあえず読んでみてください。
アニメ化とかしたらしっかり売れるくらいにはおもしろいと思うんだけどどう!??
(たぶん意味わからない掲載媒体なのがよくない)
【金曜日】
⑤ いじめるヤバい奴 (マガポケ)
電子版マガジン「マガポケ」からの参戦。
この漫画を人に説明するとき、自分は「いじめ版トリコ」と紹介しています。
トリコって全部がグルメ基準で出来てるじゃないですか。グルメ細胞とか。グルメ界とか。グルメカジノとか。
それが全部「いじめ」になったのが『いじめるヤバい奴』です。いじめバトルとか、いじめ洗脳とか、いじめ探偵とか、そういう「無い概念」が次々出てきて読者の中のいじめ概念を無理やり拡張してくる。
クラス最悪のいじめっ子である主人公=仲島と、そのいじめ対象にして実は裏で仲島を操り自分をいじめさせているヒロイン=白咲がこの漫画の主軸。作中通して言えることとして名字に色を含む女は全員狂人です。仲島をいじめたい人、仲島に守ってもらうためにいじめられたい人、仲島との愛を阻む障害を全部殺そうとする人、カラフルな狂人のハーレム!
そういう人たちが仲島を中心に関係性を結び合い、なんか成長したり、新撰組が結成されたり、他の漫画にはない独特の感動が味わえるいい作品です。
▲カラード狂人がひとり緑田の活躍シーン。ナイフは本来、校舎の床に突き刺さる威力。
ただ代償として序盤が本当にしんどい。キャラが増えるほど面白い漫画なのに主人公と白咲しかいないし、一見ふつうの過激なだけのいじめ漫画に見えてしまう。なんとかしていじめ修学旅行編まででも読んでもらえると良さがわかると思います。おすすめ。
⑥ ジャイアントお嬢様 (サンデーうぇぶり)
なんとお嬢様がでかいだけ!のキャッチコピーで説明が全部終わってしまう。
お金持ちのお嬢様が毎回なんやかんやで巨大化薬を飲まされ、巨大化して街を守ったり、怪獣と戦ったり、恥ずかしい目に遭ったりする漫画です。
作者は正真正銘の巨女性癖者らしく、休載時のおまけ代わりに早口の巨女魅力インタビューが載るほどです。すごい。シンプルに絵がうまくてすごい。総括すると、お嬢様がでかいだけです。
⑦ とくにある日々 (コミプレ)
「犬のかがやき」の名義(いい名前!)でTwitterに漫画を上げている人の連載作です。
特別なにか変わってるわけではない高校で起こる出来事を綴ったギャグ。説明がむずかしいのだわ!記事執筆時点で全部無料だし、1話1話も短いし、とりあえず読んでもらえませんか?
全く身に覚えがないものの、こういうノリ自体はあった気がする……と思えるようなちょうどいい温度の高校生活が描かれていて好きです。ない記憶のノスタルジーが刺激される。あとふつうにギャグ漫画としてとても面白い。おすすめです。
【土曜日】
⑧ 地元最高! (Twitter)
薬物ネタでたくさん漫画を描いているusagi( @kusari_usagi )の描く日常(?)漫画。
ここでいう日常というのは半グレ・薬物常用者の「日常」なので、われわれ目線だと相当な非日常です。『ハンバーガーちゃん』とか『川尻こだま』とかそういう気持ちで読もうとするとギョッとするのでいいです。
今は取立人編をやっている。ふつうの日常漫画に「取立人編」はあるか!?
既にフォロワーが4万超いるんですが今後間違いなく増えていくので、今のうちに読んでおくと古参ヅラできていいとおもいます。
【日曜日】
⑨ その淑女は偶像となる (ジャンプ+)
アイドル漫画!京大アイマス研のみんな~~~!??!
見覚えのある絵柄だと思うんですが、以前からTwitterでウサミンのメチャメチャいい二次創作を描いてた人ですね。その人が満を持して一次創作アイドル世界に殴り込んできた。
それこそアイマス的なアイドル絶対の世界で、アイマスよりは殺伐とした(「商品」としての側面を強く見た)アイドルを描いています。プロ意識の塊にして元・伝説のアイドルの主人公、経験はからきしだけど熱意&秘めた才能の相棒!というバディものを出発点に、コテコテのアイドルものをやっててうれしい作品。
最近のオムライス回メチャメチャかっこよくないですか!?
あとそのバディ相手(ワンピースでいうゾロ)も強烈で、ちんちくりんの主人公との対比か身長もスタイルもデカくて迫力がすごい。東堂の好みど真ん中みたいなキャラ。WEB漫画、初見のインパクト重視でトンチキな設定の作品が多いように思うんですが、その中で『その淑女は~』は常に王道ド真ん中を走ってて気持ちいいです。おすすめ。
更新が月刊〜不定期なので紹介できなかったおもしろい漫画もあります。実は。『最果てのソルテ』『児玉まりあ文学集成』『煩悩☆西遊記』とか。もし知らない作品があったらぜひ読んでみてください。
いかがでしたか?
お気に入りの作品と出会うきっかけになっていたら幸いです。
なお、今回のアドベントカレンダーのレギュレーションは「最後にオーキド博士の川柳で締める」です。
そういう訳で、最後に一句いただこうと思います。
明日の担当はるはです。楽しみですね。
みんなもイチモツ
ゲットじゃぞ~~~~~