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こんにちは。9月21日担当のマグロです。
夏が過ぎてすっかり秋の訪れが肌で感じ取れるかというと、温暖化のせいかまだエアコンなしだと微妙な暑さを感じてしまうからそうでもないような今日この頃。
でもあと一週間で秋フェスガシャが来るから秋なんでしょうね。「チュッ!ってしちゃうぞ♪ 中谷育」が実装されてはや二年がたちます。つまりあと一週間で、金さえつぎ込めばヴァンパイア育さんが手に入るということですね。でも今は亡き任天堂元社長の岩っちが言っていた通りガシャだの課金だのというのはろくでもないもので......となったのでお金は大切に使っていきたいですね。20万近く入れやがった2年前の自分には正直腹立ちますが、自分という人間にはなから期待はしてないので、特に後悔はないです。
ところで任天堂と言えば......
ファイアーエムブレムとかいうゲームシリーズがあるので今回はコレの話をしていきましょう。
1.そもそもファイアーエムブレム(以下FE)ってどんなゲームなんですか?
FEはSRPG(しみゅれーしょんろーるぷれいんぐげーむ)です。
そもそもゲームに詳しくない人には、「シミュレーションって何?」「ロールって何?」「プレイングって何?」「ゲームって何?」ってなりますよね。わかります。
こういうぱっと見で意味わからない英語は日本語に直されるべきですね。早速直してみましょう。
SRPGとは、
「戦術性と物語性と成長システムが合わさったゲーム」です。
うーん、なにもわかりませんね。
まあ知識ゼロの人にこういう複雑なものを説明できる力があれば官房長官にでもなってるので、僕には説明できません!動画を見てもらうのが手っ取り早いですね。
イメージとしては「チェスとか将棋の盤面上でRPG戦闘するゲーム」です。
SRPGの説明はこのくらいにしておいて、FE自体の説明をしましょう。
FEはインテリジェントシステムズが開発、任天堂が発売を担当するゲームシリーズであり、1990年ファミコン時代から登場し、最新作のNitendo Switch「FE風花雪月」に至るまで長く続いてきたシリーズです。本当は2012年発売の3DS「FE覚醒」で締めるらしかったですけどね。
内容としてはどれも大体、主人公が何かしらの戦争に巻き込まれる中で兵を率いることになり、敵国と戦いつつ戦の最中に仲間をどんどん引き入れていって、最終的に戦争を引き起こした元凶を倒す、という流れ。
しかしFEにおいては、体力が0になる≒死なので、もしも戦略を間違えて仲間を殺してしまったら、ソイツはその時点で消失(ロスト)し、以降使えない、当然主人公が死のうものならその時点でゲームオーバーになります。
これによるゲームの難易度の高さ、キャラロストというリアルさから、任天堂らしからぬキッズに優しくないゲームシリーズとして「手ごわいシミュレーション」という名を冠しています。
とはいえ最近はロストの概念がないモードで遊べたり、なんならその場で時を巻き戻して手を打ちなおすことができたりと結構優しくなってきています。
それと、キャラクターごとにステータスの成長確率が設定されており、レベルアップしたときにどんな成長をするかはランダムとなっています。気に入っているキャラの成長に一喜一憂するのが、個人的にSRPGで一番の醍醐味だと思っています。
FE自体の紹介はこれくらいにして、以降は作品ごとに私見を述べていきます。
2.僕がプレイしたFEのレビューと初心者おすすめ度
シリーズの内、僕がまともにプレイしている5作品(少なすぎ)(正確には7作品?)を、おすすめ順に並べていきます。
1. 「FE風花雪月」(NIntendo Switch)
スマブラのベレト、ベレスで有名な作品。
なんだかんだ最新作が一番とっつきやすいと思います。ゲーム自体で見ればもっとやってもらいたいものはありますが、ハード等の関係上やっぱりSwitchで遊べるこれがおすすめということになります。
分岐が3ルート(正確には4ルート)(DLCを含まない)存在し、それぞれで使用キャラクターが大きく異なるほか、後半数章のマップが全く別物になります。
加えて、今作はこれまで殆ど章ごとのステージをクリアしていくだけだった歴代作品から脱却して、章の合間に散策パートを設け、キャラクターの育成、勧誘、その他諸々を行うことができるようになっています。
戦闘システムは過去作から結構な追加要素がありやや複雑ですが、今作は仮にキャラをロストしてしまってもその場で時間を巻き戻して、やり直せるシステムがあり、シリーズ初心者の方にとっても結構気楽にやれる措置が成されています。
近年問題視されていたストーリー部分の軽薄さも改善されていたり、ボリュームという点で歴代でもトップでしょう。
問題点としては、先述したルート分岐によるマップ変化は後半からであり、前半12ステージほどは他と全く同じマップを攻略する羽目になること。使用キャラクターの違いも、大半は散策パートで仲間にしてしまうことが可能なので、キャラ面でのルートの特徴性は薄いこと(これは各自で調整できるが)。
また、これはかなり個人的な問題なのですが、周回を前提としていること、キャラの育成には散策パートに時間を割かなければいけないということで、救済として引き継ぎをして、最初から有利な状態で二週目以降を進めることができます。しかし最初からテコ入れされた状態で進めても、ズルしてる感じで気持ち悪いし、かといって全く継承なしでやるとなると、一週目は新鮮味があって楽しめた散策パートも同じことの繰り返しになってだれてしまうし、でもおざなりにするのは損してる気分だし......という感じで、歯ごたえを求める心と効率を求める心の葛藤が生じるのが不満点です。
プレイする際はある程度落としどころが必要でしょうね。
2. 「FEif 白夜王国・暗夜王国」3DS
スマブラのカムイが主人公のやつです。
先に言いますと、ゲーム性だけなら一番おすすめです。古参エムブレマーには殺されそうな発言ですがそれでもおすすめです。
本作は白夜王国、暗夜王国の2バージョンが販売されており、どちらか片方を購入すると、もう片方のバージョンと、第三ルート「インビジブルキングダム」のダウンロード購入が可能となっています。最初5章分の共通ステージの後、分岐がスタートし、ステージ内容も仲間になるキャラも全く異なるルートを進むことができます。
難易度は白夜王国、インビジが同等で、暗夜が他2ルートに比べかなり難しめとなっています。なので初心者の方はまず白夜を最初にやって、システムに慣れるのが丁度いいでしょう。そこから暗夜に手を伸ばしてみるのがいい流れ。
特に暗夜は終始マップの出来が上質で、最低難易度でも歯ごたえがあり、今作独自の攻陣・防陣システムの絶妙なバランスも相まってSRPGの楽しさを教えてくれるでしょう。
本当に良いバランスしてるんですが、問題点は多くあります。
まずは価格。発売から6年は経つ作品ですが、3つ全ルート購入するとなると最低でも6000円はすること。もしも3DSを持っていない場合は、中古の3DSの価格も併せて12000程でしょうか......。このゲームを遊ぶためだけにそれだけかけてくださいとは流石に言えないというのが、おすすめ度の下がる大きな要因。
それと世間的に言われるのがシナリオの軽薄さ及びテキストの陳腐さ。どれくらい気にするかは人それぞれですが、兎に角ストーリーは読んでもいい事はあんまりないです。
後は3Dモデルが容量のせいかダメダメなのと、折角ほぼ全員が集合するインビジのマップの出来がかなり微妙なうえ、序盤が結構白夜と似ていることなんかもマイナスでしょうか。
3DS持ってたら、暇なら試しに白夜と暗夜だけでも買ってみてください、程度の推薦度に留まりました。
3. 「FE 烈火の剣」GBA WiiUバーチャルコンソール
ここに来てGBA時代のレトロなゲームを推薦するのは自分でも勇気があるなぁと思いました。
GBAで出されたFEの三作品のうち、二作目であり、前作「FE 封印の剣」(スマブラのロイが主人公のやつ)の前日談がストーリーになっています。
システムはやはり今と比べるとかなりシンプルですが根本はほとんど同じであり、説明書をざっと読めば十分とっつけるレベルだと思います。因みに今作はチュートリアル的な要素がちゃんと導入されており、初心者に優しいポイントが高い。前作は説明もなくいきなり戦場に放り込まれます。とはいえ今とは違う重要な箇所もあるので、説明書はきちんと読んでおくことをお勧めします。
難易度はノーマルとハードの二種類。主人公は3人いて、全部で凡そ30ステージ分。最初10ステージ分はスマブラに居るリンちゃんが主人公の、チュートリアル的低難易度マップ。そこからエリウッド編、ヘクトル編のどちらかを選択します(初回はノーマルでエリウッド編強制)。エリウッド編とヘクトル編はマップはほとんど同一で、仲間の差異もありませんが、敵のステータスなど、難易度はヘクトル編の方が明らかに上であり、違いが肌で感じ取れることでしょう。ヘクトル編ハードは暗夜王国に並び、歴代でも難関モードとしてよく取り上げられる程。
初心者から上級者まで幅広く対応しているので、2002年の発売でありながら非常におすすめ。WiiUさえあれば715円で買えるのも大きい。
欠点を挙げるとすれば、この時代はまだキャラロストの概念をなくした、「カジュアルモード」が存在しないため、全員生存させたいならロストした時点でそのステージを最初からやり直す必要があること(一応WiiU自体のまるごと保存、復元機能があるから険しい場面になったときに保存してセーブ代わりにしたり出来る)(保存と復元間違えて大変面倒なことになるのは誰もが通る道)ぐらいでしょうか。あとは武器の管理とかも今より難しいのは初心者に厳しい要素か。
4. 「FE 聖魔の光石」GBA WiiUバーチャルコンソール
GBA三作品の三作目。ただし前二作品とのストーリーのつながりは無いしそもそも別の舞台。
主人公二人体制で、全20ステージの序盤と終盤が共通、中盤7ステージが分岐になっています。ステージは別物ですが、仲間は加入タイミングがずれる程度。
システムは殆ど前作の烈火の剣と同じで、烈火より優れている点は章の合間の武器の購入やレベリングができるのが初心者に優しいところ。難易度も低め。
問題点は、前作と比較すると10ステージ以上も削られたボリュームの薄さと、終盤の敵が異様に弱くて拍子抜けするところ。兎に角このせいでシリーズ通して影が薄いうえに評価もあんまり高くない作品ですが、シリーズ初めてなら案外気にならないのかもしれないので、烈火の後でも先でもいいから買ってみるのはありだと思います。
5. 「FE 覚醒」3DS
FEの自体の紹介でチラッと言いましたが、今作はシリーズの締めになるはずだった作品であり、開発が結構好き放題やって作ったゲームらしいです。実際、今作は、「ダブル」のシステムをはじめとして、過去作とは一線を画す作品になっています。
個人的に大きいのは雰囲気の違いで、キャラの立ち絵や個性などから、これまでの作品が帯びていた、「手ごわいシミュレーション」としての重厚で硬派な雰囲気を払しょくし、新規がとっつきやすい雰囲気をまとわせることに成功し、見事シリーズの人気を復活させて存続させるに至っています。
「じゃあいい作品なんじゃんおすすめ度高いんじゃ?」
はい、覚醒から入っても全然大丈夫だと思います。難易度調整、キャラロストの概念をなくせるカジュアルモードの実装、その他いろいろなシステムにおいてかなり初心者向けだと思います。しかし、僕がプレイした中で一番おすすめ度が低い理由は...
「ダブル」が強力すぎて戦闘バランスが大味すぎる。
これに尽きます。僕はみなさんにSRPGで、考えに考えまくってステージを踏破していく面白さを知ってもらいたいと思っているので、雑にプレイしてクリアできる難易度のものを遊ばせて「なんかよくわかんなかったなぁ」になって欲しくないんですよね。
序盤はそうでもないしだいぶ真っ当なんですが、終盤になるにつれてこの傾向が強くなっていきます。最後まで楽しめるかは......無双プレイしたいかどうかでしょうか。
折角3DS持ってるなら白夜と暗夜買った方が面白いだろうと僕が思ってるのも、おすすめ度が下がる理由の一つです。
3. おまけ 残りのシリーズ作品について一言ずつ
FC SFC WiiUバーチャルコンソール (NIntendo Swich)
リメイク出てるから絶対そっちやった方がいいですよ。
一応外伝以外はSwitchから無料ダウンロードできますが......。
出来はいいらしい。スーファミだけだからオワリ。
「FE 聖戦の系譜」SFC Nintendo Switch
Switchから無料ダウンロード可能!ギリギリ楽しめるラインにはあるはず。ただし難易度は覚醒みたいな大味になりがちらしいのでおすすめ度は高くない。
スーファミのみ 例えこれがSwitchで配信されてても、こんな理不尽鎌足ゲーミングさせるほど僕の性格は悪くありません。
「FE 封印の剣」GBA WiiUバーチャルコンソール
ロイが主人公。原作の彼は非常に頭脳派。
本来はちゃんとプレイしてレビューする筈だった作品。5章ぐらいやって謎の初期化バグに出会ってしまってモチベを削がれてしまった。
難易度は高めでチュートリアルなし、理不尽要素がやや多めらしかったりと、初心者向けではない。シャニーかわいすぎ。
かつてスマブラにおけるキッズの共だったアイクが主人公。シリーズ初3Dアニメーション作品。そもそもプレイの段階に至るまでの敷居が高い。
蒼炎の軌跡の続編。よくストーリーが評価されるけど、ステージの出来は蒼炎のが良いらしい。
「FE 新・暗黒竜と光の剣」DS(3DS) WiiUバーチャルコンソール
初代作品がだいぶん遊びやすくなってリメイクされた作品。
ただし、顔グラとか戦闘アニメとかいろいろとダメだしされてるところが多い印象。
マルスの顔もしもぶくれ。
なぜか暗黒竜と違ってVC配信されてない、暗黒竜の続編。前作の諸々が改善されて結構いい感じらしく、個人的に気になっている作品。
「FE Echoes もう一人の英雄王」3DS
外伝のリメイク作品。実は持っているんですが、ifとのシステムの違いとか主人公のなろう系臭さが鼻について序盤で投げ出した作品。FEはほとんどなろう主人公ですが。
あとはFE無双とかヒーローズとか#FEとかあるけどいろいろと違うので省略!
4. 最後に
ゴミのような記事ですが、兎に角僕が伝えたかったのは、
キャラの成長のギャンブル度とか難関マップをノーミスクリアできたときのカタルシスがFEの醍醐味
ということです。「それを実感しやすい+手を出しやすい+初心者向けである」を考慮して、おすすめしたつもりです。
まあもう夏休み終わりなんでおすすめしたところでやる時間なんてないんですけどね。
というわけで長い間クソ記事にお付き合いいただき有難うございました!
アドカレは次でラスト、最後の担当は寿司屋の肉です!