西武ドームですよっ!西武ドーム!


こんにちは。2巡目最初の登板となりました西葛西です。
今回は、今年2017年に開催された「アイドルマスター×パリーグ」コラボ企画のうち8月6日にメットライフドーム(埼玉県所沢市)で行われた765PRODUCTION DAYの埼玉西武ライオンズVS福岡ソフトバンクホークスの一戦について書かせて頂きます。
普段、鉄道と野球とアイマスを趣味の3本柱にしている私にとってこの企画は非常に有り難い企画でした。しかも期日が丁度夏休み中で行ける、場所があの10thライブがあったメットライフドーム(以下西武ドーム)、主催チームの西武は親会社が鉄道会社、更にその応援アイドルが副担当の春日未来、等という様々な要因も後押ししてアイマスのイベントに初めての現地参加をすることになりました。
西武ドームアイマスにとって伝説の場所ですが、西武球団側からすると「セラテリの呪い」事件(※2015年、アイマス10thライブの開催前に西武(当時)のアンソニー・セラテリ選手が未公開のステージの様子をTwitterに投稿してしまい、多くのPの顰蹙を買ったばかりか、ライブ後に西武は球団ワーストの13連敗を喫した事件のこと)の為にアイマスは正直かなり縁起の悪い相手と感じていたのではないかと推測します。しかしこの時の西武は絶好調で、7月21日から8月4日(コラボ2日前)にかけて怒濤の13連勝。あと2勝すれば、コラボの日に球団新の15連勝を達成するということになりました。
ところが。球団タイ記録の懸かった8月5日のソフトバンク戦で西武折角6点差追いついたのに守護神が燃えて7-8で敗戦。素敵なキセキを夢見て既に埼玉入りしていた私が宿泊先で散々悔しがったのは言うまでもありません。
やっぱりアイマスと相性悪いのかなあと思って寝たら寝過ごし15分遅れで翌朝に物販の為に西武ドームへ(勿論西武鉄道を利用)。炎天下の中待つこと3時間、春日未来の応援用フラッグや高槻やよいのアクリルスタンド等を購入しました。

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西武狭山線,山口線西武球場前駅駅名標。降車位置からだいぶ遠いためこれを撮るためにホームを1往復した

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765勢に加え346勢の6人も登場。スタッフ「きらりがでかくてバランスが取りにくいんですよ」


その後は開場まで西武山口線,国分寺線,多摩湖線,西武園線等を制覇しつつ適当に時間を潰しました。中でも高校時代の部活(※鉄道研究同好会)の先輩(※3つ年上なので本来面識があるはずがない)に遭遇した(※前日まで特に接触してない)のは最高に意味が分からなかったです(歓喜)。Twitterってやっぱりすごい。
16時に開場。西武ドームは試合開始前のBGMをオルガンの生演奏で流すのが一つの伝統になっていますが、聞き覚えのある旋律が耳を襲います。「THE IDOLM@STER」!! 更に「Brand New Theater!」!!! 後に演奏者の方がこの日の為だけに練習したと判明しました。本当にありがとうございますありがとうございます。
こういう雰囲気付けをされると、否応なしにテンションが上昇します。まさに「ああドキドキが爆発しちゃいそう」な感じでした。そして爆発しちゃいました。
ライオンズサイドのMCの方に紹介される形で天海春香役の中村繪里子さんが登場。そして―――

『ドームですよ、ドーム!!』

正直、中村さんが来るのでもしかしたら聴けるのではという淡い期待はありました。10thの時のこの台詞も映像で視聴していました。でも現地の本物はやっぱり違いました。このたった9文字で僕の語彙力は吹っ飛びました。
続いて春日未来役の山崎はるかさんと星井美希役の長谷川明子さんによる両チームのスタメン読み。外崎(とのさき)選手の読み方を間違えないかハラハラして聴いていました。セーフ。

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天道輝「彼女のせいで翌月に315km/hを出す羽目になったんだが……」


始球式に代わるセレモニアルピッチ。大方の予想通り投手が山崎さんで打者が長谷川さんでした。結果は外角高めを空振りで山崎さんの勝ち。球速はなんとっ!76.5km/h!まあ野球大会までやったことのある765プロなら球速の調整くらい余裕ですよね()
そして試合開始。基本的に私は阪神ファンですがこの日は普通に西武ファンのふりをして応援歌を歌ってました。ただもともと秋山翔吾選手のとエルネスト・メヒア選手のくらいしか歌えなかった上に当日メヒア選手は2軍落ちしていましたので当然カンニングです。源田選手のとか外崎選手のとか難しかった。
2回裏チャンスが訪れます。無死一塁で打席には炭谷銀仁朗選手。
私「炭谷か……バントするんちゃうかな……うん、やっぱりバントやな…………!?」
まさかバスターするとは思わなかった。炭谷選手ごめんなさい。これでチャンスが拡大し、秋山選手の犠牲フライで西武が1点を先制します。
西武の先発は相手のソフトバンクを古巣の一つとするブライアン・ウルフ投手。初回から好投を続けていましたが、5回表、後に侍ジャパンの試合で劇的なホームランを打つことになる上林誠知選手のタイムリーで1-1とされます。
しかしその直後の5回裏、一死一三塁のチャンス。しかし浅村栄斗選手が引っ掛けてピッチャーゴロ、万事休すかと思いましたが、武田翔太投手が打球処理を一瞬もたついた間に、浅村選手のヘッドスライディングで一塁はセーフ。2-1と勝ち越しました。
浅村選手ほどの選手が知らないはずはないと思うんです。ヘッドスライディングは普通に駆け抜けるよりも塁への到達時間が長くなり、怪我のリスクも増えるということを。それでも、1点を懸けた攻防になると、場数を踏んだプロでも、気持ちが勝ってああいうことをしてしまうわけですね。ヘッドスライディングは科学的には間違ったプレーですが、気持ちを前面に押し出すプレーですから、ファンやベンチを盛り上げる効果は確かにあります。そして、その効果はすぐに現れました。
私「あーこれは詰まったかな、外野フライかな……おっ、伸びる伸びる……入ったあああ!?」
今季途中から1軍に合流し絶好調だった山川穂高選手の3ランホームラン。窮屈そうな打ち方でしたが入るとは。これで5-1となり、西武が勝利に大きく近づきました。
これには裏話があります。山川選手が打席に入る時、例のオリオンビールの歌の後にネタで「美奈子がホームラン待ってるぞー!」と叫んでみたのです。まさか本当に打つなんて思わないじゃないですか。この一件以来、「佐竹美奈子山川穂高のファン」という私の脳内での公式設定が出来上がりました(勝手に作るな)。
8回には名前を間違えられずに済んだ外崎修汰選手の一発も飛び出しました。
投手陣も先発ウルフ投手が7回1失点でHQSを果たすと、8回は新外国人ブライアン・シュリッター投手、9回は前日燃えた増田達至投手ではなく武隈祥太投手が締めて6-1で西武が勝利しました。結果は以下の通りです。

18回戦 西武7勝11敗
SB 000010000 1
西武 01004001X 6
[]ウルフ 9勝2敗
[]武田翔太 3勝2敗
[]山川穂高8号(5回裏,3ラン,武田),外崎修汰9号(8回裏,ソロ,岡本)

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試合結果。9回裏のXは実質0なので見事な左右対称

試合中の回間などにも再び歌マスやBNTが流れたり、未来ちゃによるファールボールへの注意が流れたり、ちょくちょく声優の御三方の映像が抜かれたり、片桐早苗徳川まつりのタオルを持ったP(多分)が映されたりと色々ありました。
取り敢えず、西武が大敗したらまた呪いの再来とか言って叩かれそうだったので勝てて良かったです。イレギュラーな催事ではありましたが、アイマスイベントの現場の雰囲気も何となく分かったので、参加して良かったと思いました。

まあ、この話のオチは試合後でしょう。
この試合に敗れたソフトバンクは後にぶっちぎりでリーグ優勝、更に日本一。
一方西武はリーグ2位に入ったもののCSの1stステージで敗退。
この日活躍した“ブライアンコンビ”のウルフ投手は10勝に王手をかけながらこの後5試合以上勝てず2軍落ちで結局2桁勝利には届かず、シュリッター投手も例の鳥が乱入した楽天戦やCS最終戦など大事な試合でたびたび炎上して自由契約に……
プロの世界は厳しいものです。

 

そんな重い話はさておき、以上の文章は910production(以下910プロ)の会誌Vol.3に初めてSSを書いた時に書いたあとがきの文章をリメイクしたものです。え?長い?それが何か?(結果→掲載を拒否されて長さを10分の1に)
という訳でVol.3に私が書かせて頂いたSS「The “Future” of the Dome」はインタビューで現場に参加した春日未来とテレビで試合を観ていた埼玉県出身の最上静香らが以上の試合について語るとかいう1作目から訳の分からない作品になっております。そして、こんなのよりもずっとクオリティの高い作品が集合した910プロの会誌「Vol.2&Vol.3 総集編」及び新刊「Vol.4」が冬コミ(C93)のき-29aブースにて販売されます。一般客としてではありますが私も一応行きます。皆様、是非お越し下さい。

西葛西P
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【参考文献】
スポーツナビ-プロ野球-2017年8月6日 西武vs.ソフトバンク
https://baseball.yahoo.co.jp/npb/game/2017080606/top

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