量産型/地雷系ファッションに関する考察

オタク~~~~~~!!!!

量産服、着てますか?

地雷服、着てますか?

にんじんです。

前回夏のアドカレで書いた記事は初執筆ということもあってかなり丁寧に頑張ったのですが、今回は古戦場前テスト前かつ酒が入ってるのでめちゃくちゃ雑にいきます。早速いくぞ!!!

 

量産型/地雷系ファッションとは?

量産型/地雷系ファッションとは、冬優子が着てそうな服のことです。嘘です。いや、噓ではありません。少なくとも、冬優子のファッションをイメージしてもらうのが手っ取り早いのは間違いありません。

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こういうやつのことですね。具体的には、フリル、レース、リボンなどがアホほどついてて、ピンクや黒や紫が基調になっています。ハーネスベルトやアホみたいな厚底の靴なんかもマストアイテムです。

 

じゃあ、量産型と地雷系の違いってなんなのさ?

両者には厳密な違いはありません。同じ服でも着る人、着ている場所、着る目的、見る人によって量産型になったり地雷系になったりすることがあります。が、一応ある程度の区別は存在します。次の画像を見てもらうのが一番わかりやすいと思います。

 

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量産・地雷女の救世主ブランドとして名高い夢展望のサイトから引っ張ってきました。夢展望マジで安くて種類も多くてかわいくておすすめです。量産・地雷女になりたければとりあえず夢展望で服を買え。

まず、色から見ると量産型はピンク成分が多めで地雷系は黒・紫成分が多めです。装飾で見ると量産型はフリルやリボン中心なのに対し、地雷系はチェーンや十字架なんかが多いです。着る目的という観点から見ると、量産型は「ライブ参戦服」、地雷系は「歌舞伎町に着ていく服」であることが多いです。

例えば、結構前に「歌舞伎町でぶっ倒れてる女の服が冬優子にそっくり」という内容のツイートがバズってましたよね。あの服は、量産型と地雷系のちょうど中間くらいのデザインなので、同じ服でもライブ現場に着ていけば「量産型」、ツイートに載せられていた女みたいに歌舞伎町に着ていけば「地雷系」と呼ばれます。(諸説あります)

 

量産型/地雷系ファッションのここが良い

①可愛い

言うまでもありません、めっちゃ可愛いです。着ているだけで自己肯定感が爆上がりします。

後でももう一度触れるんですが、量産型/地雷系ファッションは数年前までは「オタサーの姫」の服装として弾圧されていた格好です。それがここ最近になって急に市民権を得だしました。本当は女子がみんな着たかったけど、色んな人に馬鹿にされるので着るのを遠慮していた格好なわけです。おそらく、ここ最近の「自分ウケ」の風潮が量産型/地雷系に光を当てたのだと思います。イタかろうがなんだろうが自分の着たい服を着ればええやん、というわけですね。私はこのブームのおかげで量産型/地雷系ファッションを堂々と着て歩くことができています。先人達に感謝。

 

②簡単

量産/地雷ファッションは見た目の派手さの割に実はかなり簡単です。なぜなら、テンプレがハッキリしているから。

例えば、フリフリの飾りとリボンがついたブラウス+サスペンダー付き黒ミニスカート+厚底靴というコーディネートは鉄板中の鉄板です。何も考えずにこれを買うだけでコーディネートが完成してしまいます。それすらめんどくさいのであればなんとワンピースを一着買うだけでも終わってしまいます。

量産型/地雷系ファッションはオタクのための服であることを考えると、この容易さはかなり理にかなっているといえます。オタクはコーディネートを考えるのに脳のリソースを割けないので。

 

おすすめのブランド

個人的に好きなブランド、気になっているブランドを羅列していきます。もうかなり眠いので個々の説明は省きます。気になったら自分で調べてみてください。

 

夢展望

AnkRouge

evelyn

SecretHoneys

Jamieエーエヌケー

ROJITA

 

梅田によく行くという人は、HEPとESTを見て回るのがおすすめです。というか、関西で量産/地雷服が買えるスポットは梅田しかありません。以前友達とESTを見て回ったとき、あまりにも量産/地雷服が多すぎて、お互いに終始「黛冬優子じゃん…」「これ、黛冬優子スターターセットじゃん…」しか言えなかったことが印象に残っています。

 

 

量産/地雷文化は「開き直り」の文化である

これが今回私が一番言いたかったことです。え、ファッションの話じゃなかったん?笑 いきなり「文化」ってどしたん、話聞こか?笑 となった方申し訳ございません。(?)

しかし、量産型/地雷系という概念はもはやファッションの域を超えて文化とも呼べる存在になっていると私は考えます。

 

その最たる根拠が、ボカロ曲の最近の流行りの傾向です。完全に「最近のボカロ分からないおじさん」と化しているので「最近」の感覚がバグっているかもしれないのですが、「ダーリンダンス」、「ヴァンパイア」、「神っぽいな」この3曲は明らかに量産/地雷の流れを汲んでいます。

曲になるということは、当然量産/地雷には何かしらのストーリーとも呼べるものがあるはずです。つまり、量産型/地雷系とはただのファッションの一カテゴリーではなく、「生き様」そのものなのです。

量産型女子とは、ペンライトを片手に推しを推す生き様。地雷系女子とは、ストゼロにストローをぶっさしながら歌舞伎町でホストに貢ぐ生き様。

 

そして、量産/地雷文化において最も重要な特徴は、それが「開き直り」の文化であることです。

そもそも、「量産型」「地雷系」という名称は、どちらも元は蔑称です。量産/地雷ファッションが流行り始める2019年頃より前に期間を設定して「量産型」「地雷系」というワードでググってみると、出てくる記事のほとんどは「こんなファッションはNG!『量産型女子』にならないためには?」「注意!『地雷系女子』の特徴〇選」といったような感じで、これらのワードをネガティブな意味合いで使っています。

そんな言葉をあえて自称として用い、一つのファッションのジャンルにまで昇華させたのが、現在の量産型/地雷系です。すなわち、「量産型でいいじゃん」「地雷系で何が悪いの?」と開き直っているわけです。先ほども言いましたが、これはおそらくここ数年の「自分ウケ」の風潮に由来するのだと思います。

 

ここで急におシャニの話に戻る(戻る?)のですが、この「開き直り」という性質はまさしく黛冬優子の生き様でもあります。

作り物の自分がいて何が悪い、作った自分だって「本物」だ、という「開き直り」。

冬優子のファッションは、この「開き直り」の生き様を体現したものだと言えるのではないでしょうか。

 

 

結局何の話がしたかったのかよく分かんなくなっちゃったのですが、いい感じに〆ることができたので、終わります。みんなも楽しい量産・地雷ライフを!じゃ!(知っておこうのナレーションの声で)