『TENET/テネット』のわからない所を整理するだけ

(この記事は『TENET/テネット』のネタバレを含みます。)

 

こちらは 910 Production アドベントカレンダー26日目の記事になります。

 

 

皆さんは『TENET/テネット』見ました?

クリストファーノーラン監督のわからなすぎるSF映画です。

 

ノーラン最新作『TENET テネット』公式あらすじが米発表、やはり謎だらけ | THE RIVER

 

 

僕はとりあえず2回見たんですがまだストーリー6割設定2割くらいしか理解できてないです。

なお1回目見た直後はストーリー2割設定1割くらいしか理解できず、考察記事や解説動画を見て2回目行ってこのくらいです。

正直3回目見に行ってもこれ以上理解が深まるとは思えません。

 

 

なぜこんなに『TENET/テネット』が難しいかというと、

そもそも設定が難しいというのもあるんですが

「情報量が多すぎるせいで脳が追いつかず、さっき疑問に思っていたことも新しい疑問でかき消される」

「『何がわからなかったか』がわからなくなる」

という難しい講義受けてる時にありがちな現象が起こるのが大きいと思います。

 

それで当初は解説記事を書こうと思ってたんですが、書けそうにないのでわからなかったとこを整理するだけの記事になります。

 

わからなかったとこ

1.逆行中の挙動

逆行中の人間の行動が順行の世界、人間に対してどのように干渉できるのかが本当に謎。特に逆行している人間が使うと逆行装置(回転ドア)を通っていないはずの物質まで逆行するのが分からない。例えばタリンでカーチェイスの後、逆行装置を通った主人公が運転した車は運転方法は逆行仕様(つまり順行人間から見ると普通)であるのに、最終的に事故った場面は順行視点で逆行(ひっくり返っている状態から起き上がる)していた。

また劇中ではたびたび逆行する銃が使われていた。銃自体も使用者と共に逆行装置を通っているので逆行しているのはおかしくないが、逆行人間が使っているのに逆行してない銃(オスロで逆行している主人公が順行の主人公に向けて撃った銃)もあり何が正解か分からない。(その時の銃は逆行装置を通っていないから順行で合ってる?)

車の件を考えると物体自体が逆行していなくても逆行している物体に干渉されると逆行しうるとも考えられるが、この理論は銃には通用せず正解とは言い難い。

(最終決戦でも順行世界の街が逆行して吹き飛ばされたりしていたので逆行装置を通っていない物体でも逆行的な挙動を見せることは確実。)

 

 

2.「起こったことはしょうがない」理論

タイムトラベル系の作品では必ずルール説明のパートがあり『TENET/テネット』でもある程度説明されてはいるが、全員肝心の所を濁してくる。

説明パートを担っていた人物は複数いるがその中でもニールは理解させる気があるのか分からないような説明だった。(「祖母殺しのパラドックスは正解がない」「意識は多元現実に追いつけない」とか)

「起こってしまったことはしょうがない」や「無知が我々の武器」から察するに過去に戻っても一度認識してしまった現象は変えられないようだがキングクリムゾン・エピタフのように過去の自分の認識からはみ出ない範囲であれば過去は変えられると考えるのが丸いだろうか。

 
 
3.拷問は実はテスト

冒頭で主人公が拷問を受けるがそれは仲間のために命を捧げられる者を選抜するテストだったことが明かされるが、どう考えてもテストのレベルではない拷問が行われていた。

線路上に連れて行かれる前、トラックの中で「別人だ!」とか言われて打たれている人がいたけどあれは誰だったんだ?テストであることを悟られないようにするためのエキストラだとも考えられるが演技のために撃たれるのは流石にかわいそうだし本当に敵勢力だったのかも。

冒頭の作戦中、どこまでがCIAの作戦でどこからがTENETの作戦が分かりづらいのが問題。

 
 
4.プリヤの悪役発言

最終決戦の前に主人公はインドでプリヤに接触する。この時プリヤは「あなたにアルゴリズムを完成させるのが目的だった」みたいな完全にセイター側の発言をしていた。プリヤはTENETの人間であることは明白なのでこの発言の意図は謎。

 
 
5.リアル四千頭身

悪役セイターの妻キャットはリアルに四千頭身くらいあり理解不能

神宮寺寂雷くらいある。人間とは思えないしなんなら劇中で一番デカい。

それに対しセイターは多分145cmくらいしかないし身長差カップルが過ぎる。

wikiによるとキャット役エリザベス・デビッキは身長191cmらしい。作中でヒール履いてる時は確実に2m超えてた)

 

 

おわり

他にも分からなかったとこは大量にあるんですが、僕自身「分からなかったとこが分からない」状態に陥っているのでこれくらいにしときます。

 

 

明日はらとちゃんさんの担当です。逆行してさっき読んだんですがめちゃくちゃ面白い記事でした。