スパゲッティになりたい。
こんにちは、はるさんです。あるいは周(まわる、と読みます)です。アドカレでははじめましてです。よろしくお願いします。
なんで名前二つあんねん、という感じですが気分で変えたり変えなかったりします。いえ、本当は意味があって使い分けているのですが、話すと長くなる(当社比)のでその辺の話は次の機会にということで。
ここ数日真面目な話が続いているようなので自分も便乗するかと思ったのですが、やはり紹介したいものがあったので、折衷して真面目に好きなもの語りをしようと思います。
ミリ5thライブ(ディレイ)
もう一ヶ月近く前になるわけですが、良かったですね。ええ、良かったです。
ライブに行くと、大体の場合高まりすぎて終わった後「何も記憶がない。ただ楽しかったことだけは体が覚えている。」みたいな状態になりがちなんですが、しっかりと二回目を見る機会があるとかなり記憶に残ってくれますね。円盤で見るのとはまた違う趣がありました。
Melty Fantasiaの最後サビでカメラがぐっっと引いたのがミリシタのMVを彷彿させましたね。それにしてもこの三人、強すぎやしませんか。
「アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ」ゲーム内楽曲『Melty Fantasia』MV
(上の動画の1:45あたりです。)
書き始めておいてアレですが実は今回のメインはライブレポではありません。アイマスでもありません。
というわけでいきましょう。
がっこうぐらし!は、いいぞ。
これです。
まず、がっこうぐらし!とは何ぞや??という方や、名前くらいは聞いたことあるけどどんな話か全く知らないって方はアニメ第一話を見てから以下の記事を読まれるよう、お願いします(コメント非表示推奨)。ついでに全話見るともっと良いと思うよ。
僕は、情報はあるべきタイミングにあるべき方法で自分で仕入れたい!という、ほんの些細なネタバレに傷つくタイプの人間なので、自分がネタバレ的行為をするときには最大級の配慮を加えます。
よろしいですか?
?
?
本当に良いの?
引き返すなら今のうちだよ?
(こういうの、やられると腹立つけどやってみると楽しいですね。)
ではそういうわけで。
以下、主にだいたいのあらすじを知っている人向けです。
- 世界観
この世界には日常系と呼ばれる作品が数多くあり、この作品も日常系と言えばそうなのかもしれません。ただ、これは「日常系 アニメ」と検索窓に打ち込めば真っ先に出てくるような作品たちとは明らかに一線を画しています。だって我々の日常にゾンビはいないから(え、それをいうなら我々の日常には仲良く話しかけてくれるかわいい女の子もいないって?うるさい)。
でも、完全に非日常だファンタジーだと切って捨ててしまうこともできないような絶妙な世界観なんです。感染した人々が次々と「かれら」(作中ではゾンビのことをこう呼びます)になる……とまではいかなくても、非常に感染力が強く致死性の高い生物兵器が今この世界のどこかで製造され、暗い実験室の倉庫で保管されている……そんな可能性もゼロではないかもしれません。そして、それがあるとき故意か過失か、パンデミックを起こして世界が終わってしまうかもしれない。だから、想像もつかない世界だけど考えられてしまう世界。一種のディストピア的な恐怖感と背徳的なワクワク感を併せ持つ、そんな魅力があります。しかし、がっこうぐらし!の作風を真に際立たせているものは上記の世界観と以下に述べるキャラクターの魅力の融合体なのです。
- キャラクター
学園生活部の4人とめぐねえ。皆主要人物なので当然それぞれがそれなりに重いエピソードを持っています。が、ここではその内容には触れないでおきます。ずばり語りたいのは彼女らの人間関係。
まあ基本的に女性キャラだけなので当然百合的展開があったりなかったりするんですが、これを単なるサービスシーンと見過ごすことなかれ。そう、彼女たちが生きているのはそれなりにモブがいて毎日平和な学校で遊べて心配事はテストの点数くらいなもの……というような生ぬるい世界ではありません。(少なくとも学校には)もう自分たち以外誰もいなくて、毎朝目が覚めることが何よりも幸せで、一つ間違えば命なんて簡単に枯れてしまうような世界なんです。こうなるともちろん人間の精神状態も変わってきますよね。
学園生活部のみんなは明るく振る舞ってはいますが、内心では恐怖とプレッシャーが重くのしかかっていてその精神は疲弊しきっていると思われます。実際、アニメでも原作の漫画でも、たびたび絶望に襲われる場面があり、そのたびに彼女たち(の一部)はすべてを投げ出したくなって、また部内でのもめ事も起こってしまいます。
こういう状況でコミュニケーションをとる、互いの存在を確認し合うってどういう気持ちなんでしょうか。単に仲良しこよしをしていれば良いわけではない、関係がこじれてめんどくさくなったら縁を切って他の人と仲良くすればいいなんてことも言えない。万一の時には最愛の仲間に手を下さないといけないかもしれない。みんなギリギリなわけです。生きるか死ぬかの限界の状況で、恋愛感情とは明らかに異なる、でもただの友情というくくりには入れられない信頼を彼女たちが築いていく様子を見ることができます。一言で言うとエモなのですが、この言葉便利すぎて逆に使いづらいですね(しかし現に使ってしまっているし、代わりにきちんと言語化しろと言われても結局比喩や抽象的な言葉を並べ立てただけのふわふわした感じになりそうなので難しい。ごめん)。ダイマなので「実際に読んで感じていただきたい」という便利な逃げを使っておきます。
僕としては、みーくんと圭の関係をめちゃくちゃ推したい。
というわけでダイマでした。もちろん上に述べたのは物語のかなり序盤の状態なので、最新巻まで読むとかなり学園生活部にも変化が訪れます。非常に面白い。
原作の漫画、アニメ(2019年1月BD-BOX発売)、さらに実写映画(!?)と、まだまだアツい作品なので、ぜひ。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
そういえば、コンビニとかほか弁とかのおかずの下に入っているスパゲッティの意味、ご存じですか。実はアレ、弁当を持ち運んで揺らしてもおかずが偏ってしまわないように置いてあるんです。縁の下の力持ちってやつですね。僕もスパゲッティになりたい。
それでは。