pierced earrings
本記事は910productionアドベントカレンダー15日目の記事です。
こんばんは。カズラです。
はじめに
今回は諸々の事情により自傷行為に走ってしまった話を書きます。
なかなかスリリングでしたが後を引くスリルは他では味わえないと思います。はい。
まあただ単にピアス開けただけなんですけどね。
キッカケ
ものごとには得てしてキッカケというものがあるそうです。ニーチェが『これオフレコなんですけどね、』って言ってた。
ところでこちらは私の推しかつ担当であるところの多田李衣菜さん。
オイオイオイ。
多田さん。
その耳飾りは何だ?
思いっきり耳貫通してるよな、それ。
マグネットピアスみたいなフェイクじゃないよな。
多田さん高2だろ?
オイオイオイ。
9月3日。
この時から自分は「ピアスを開けるかー」という考えを持つようになります。
にわかなのでピアス穴を開けるか迷ってる
— カズラ (@_kazuraP) September 3, 2018
準備
この時齢19の自分にピアスというものはほぼ無縁であり、母が着けているアクセサリという認識くらいでした。
情報を収集していると、どうやらファーストピアスというものを一か月は24時間ずっと着けたまま生活しないといけないそう。
ただ、アルバイト先の一つはピアスNG、さらに親にピアスを開けることは内密に進めていたので、
・アルバイトを極力長い間入れず、かつ月に一度はバイトに行く(そうでないと干されるので)
・親とかち合わない期間をなるべく長くする
という条件でピアスを開ける日を選定していきました。親に行ってないのは開ける理由作りが面倒だったからです。「推しが開けてたから開けた」なんて口が裂けても言えない。
結果!
最適な実行日は9月25日となりました。
この日に開けると、親の下宿来襲を極力避けつつアルバイトに3週間強のスパンを開けることができます。
中旬には東京の見た目がチャラいオタクさんにアドバイスしてもらいながら、準備を人知れず、……進めていませんでした。まだこの時に完全に開ける決心はついてなかったからね。
準備2
9月25日、当日。
なかなか決心のつかない自分を振り切るため、夕方ドラッグストアに向かい、ピアッサーを探します。
数分間さまよい歩き、見つけたのはくしやヘアゴムが並ぶ女性小物の棚の下の方。価格は一回分900円、二回分1800円。
思ったより高いし、心理的にキツイところにある。
が、せっかくここまで来たんだ、帰ってどうすると何とか気を持ち直してピアッサーをまじまじと眺めます。
一回のものはピアスの色がピンクと緑しかなく、二回のものはシンプルなクリスタル。一か月近く生活を共にしなければならないので、男が着けていても通報されなさそうなクリスタルを選びました。心は笑い、財布は泣きました。
家に帰り、箱を開けるまでに数分。
説明書を読み、また開けるか逡巡する数分。
いよいよ本体の袋を破いて(ほぼ後戻りできない)また数分。
かなり迷いました。就職とか響きかねませんし。
ただ、一度きりの人生でちょっとくらいやんちゃしたっていいだろう。
小中高大ずっと公立の学校で、中高では生徒会もやって、割とマジメな十数年を歩んできましたが、
そんな日々に少しの変化を――。
実行
前々から聞いていた通り、針が耳を貫通した痛みはほとんどありませんでした。
バネで思いっきり耳たぶを挟まれる痛みが後を引くくらいです。
正直、ピアスを開けた実感はほとんどありませんでした。
しかし、鏡を見てみるとしっかりとピアスは耳たぶの真ん中に居座っていて、
「もう後戻りはできないんだ」という印象を強く持ちました。
さぁここから先は地道な道のりです。
毎日シャワーの時にピアスホール付近をよく湿らせて、ピアスが癒着してしまわないよう少し動かし、あがった後に出てきた膿を取り除く。
バスタオルで拭くときも服を着るときも、ピアスに引っかかって穴が傷つかないように細心の注意を払いました。寝るときも下手に寝返りを打てば耳たぶにひどい痛みが走ります。
幸いこの時期は髪がぼさぼさでピアスはそれほど目立ちませんでした。たぶん。某サークルの人々以外指摘してくる人がいなかったのでそういうことなんだと思います。
マジでこの期間が一番つらかったです。文章量が少ないから絶対伝わらないのはわかっているんですけど、寝返りに注意する必要があるのがしんどかった。寝た心地がしません。
ステージ2
次のピアス(セカンドピアス)を入手しよう。
セカンドピアスはファーストピアスと違い、24時間着けている必要はありませんが、4か月から一年は穴を安定させるために着けている必要があるものです。基本的にリング状ではなく、まっすぐ刺さるものだけなのであまり目立たない&華美でないです。
ピアスを開けたのが9月中だったのには理由がもう一つあります。
シンデレラガールズ6thライブにピアスを着けていきたかった。それも担当がそれとなくわかりそうなもので。
セカンドピアスはほとんど単純な丸型ばかりで、しかも金属アレルギーなどを考慮するとなかなかお高い。
しかし!このネットの大海から楽天で星型セカンドピアスを見つけることに成功します。しかもおそらく金メッキ。5000円以内だから財布にもまだ優しい。
即ポチる。
セカンドピアス届いてました!小さな星型 pic.twitter.com/C1SC3XJwc8
— カズラ (@_kazuraP) October 17, 2018
asteriskは「小さな星」っていう意味ですからね。
ファーストピアスは10月14日に外し、いったんバイトと散髪のため帰省します。
バイトの時は案の定ピアスホールバレず。実家では、母親がなかなか目ざといのでヒヤヒヤしていたのですが、バレず!
散髪していた時に、逆に誰も気付かないのにしびれを切らせて、美容師さんに「実はこの間ピアスの穴開けたんですよ~」と告白しました。
「ええっそうなんですか!」
「そうなんですよ~(少し耳たぶを押す)」
「めっちゃ綺麗に開けてますねー!」
承認欲求満たされました。
「私も学生のとき開けましたよ! いまはもう塞がってるんですけど」
「へぇ~、病院でやったんですか?」
「いえ、安全ピンです!」
ビビりちらしました。確かにめちゃめちゃくぼんだ跡残ってました。
「学校はピアスダメだったんで透明のやつ入れてたんですよー」
ファーストピアスの概念 is どこ。
意外とこんな開け方する人も多いのかな、というお気持ちになりました。多田李衣菜さん、めんどくさがりの印象があるのでファーストピアスも数日しかしていなさそう、とも思いました。絶対ヤダ。そんな子じゃない。お母さま・お父さまがしっかりしてそうだし。
少し取り乱しました。
こんな感じでピアスを着けて過ごす生活が一か月以上過ぎて行きました。
絶対多田李衣菜さんはファーストピアス1か月も着けてられない。
11月。
親が下宿まで来ることになり、オタクグッズを実験室のロッカーに仕舞って対策をしていると、急に「もう近くまで来た」という連絡を受け取ります。
げ、と思い、急いで支度をしていたのがダメでした。
ピアスを外すのを忘れていました。
気付いたのは母親が視界に入ってから。左耳にのみ着けているので母親の左側を歩こうと思いましたが、それも不自然だろうと仕方なく母親の右側に。気づかないだろうという目論見は10秒で破られました。
「アンタそれどうしたん!?」
言い訳をどうしよう、と考えて、「友達に誘われて開けた」と言っておきました。ごめんよ理学部の某友人。
それから晩御飯を食べるときずっとピアスに関しての小言を言われました。その翌朝も長文のLINEが飛んできていました。ぬーん(鳴き声)。
ちなみに父親にはまだバレていません。
シンデレラガールズ6thライブにはきちんとピアスを着けて行き、一応の目的はほとんど達成しました。
手入れがかなり上手くいったおかげか、穴はほとんど目立ちません。少し周りが腫れているかな、程度で、寒い日なら耳全体が赤くなりますから同化します。正直、自分でどこに穴が開いているかわかりません。毎朝の律速段階の一つです。
サークルではちょくちょくいじられます。さすがに「多田李衣菜さんのせいで」とは言えなくて、笑って過ごしています。
ピアス開けてよかった、とまでは言いませんが、開けてから今までは割と楽しく過ごしています。雑貨屋さんとかで眺めるのもいいですよね。
最近の所感なんですけど、「このピアス穴は多田李衣菜さんによって遠回しながらも強制的に開けさせられた」ものなんですよ。冒頭で『自傷行為』なんて言いましたけど、「推しに開けてもらった」と思えば、こう、マーキングされた気分になって非常によくないですか? そこの渋谷凛Pお前に言ってんだよ
結論!!!
多田李衣菜さんはかわいい!!!!!!!!!!!!!!!!!
以上です。ここまで駄文を読んでいただきありがとうございました。